フランシスコ・モレノ・ジュニア(ニコ)は、1990 年にフィリピンのマニラで生まれました。2013 年にマニラのデ・ラ・サール大学で材料科学を専攻し、物理学の学士号を取得しました。
ヴィンテージ時計と時計の修理に対する強い関心から、ニコは2014年にフィリピンで時計ブランドIbarraを設立しました。Ibarraは、フィリピンの第16代大統領の支持を得て認知度を高め、2017年のASEAN50特別祝賀会で世界の指導者のために時計を製作するよう依頼されました。2019年、Ibarraは第30回東南アジア(SEA)競技大会の公式記念時計に選ばれました。
時計製造に関する知識を深めるため、2022年に学生として東京に移り、一橋大学で経営学の大学院課程を修了しました。日本の時計製造のエコシステムに身を投じ、ニコは仲間の時計職人や業界の専門家との交流を通じてスキルを磨き、さらなる知識を追求しました。
ニコは、新たに身につけたスキルを活かして、2022年に自身の作業場を設立し、2024年に職人による装飾技法を駆使した時計「カミナリ」を完成させました。
現在、アメリカ時計職人協会や日本時計学会などの団体で活躍。